PCより

組み込み系ソフトウェアの提供・システム開発 | ヴァイタル・インフォメーション株式会社 採用サイト
組み込み系ソフトウェアの提供・システム開発

OUTLINE

チームのミッション
多種多様な業界、製品の開発ノウハウを生かして、要件定義からソフトウェアテストまで、高品質で信頼性の高い組み込み系ソフトウェアを提供する。
チーム業務
車両制御や列車保安装置等を中心に、多種多様な業種・製品の開発。特に、携帯電話・スマートフォンの電話機能、オーディオ、ファームウェア書換。 車のエレクトロニクス化、マルチメディア化、ECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)の統合化、ソフトウェアの標準化など。

MEMBERS

CONTENTS

ポイント
組み込み系とは、家電製品や機器などに組み込まれたコンピューターを制御するためのシステムの総称で、要件によってはソフトウェアとハードウェアを総合的に開発することもあります。ヴァイタルの組込チームのメンバーに、組み込み開発の面白さや達成感、今後の目標についてインタビューしました。

まず、組込チームのミッションについて、リーダーからお話をお願いします。

白坂

近年、パソコンやサーバさえあればオープンソースソフトウェアを活用したシステム構築ができてしまうため、Web系や業務系システムの技術習得は、ハードルが低くなってきているように感じます。 また、ビジネス系システムなどは「仕事のための仕事」だったりと、本当に付加価値があるのか、よくわからないものも増えているように思います。 ところが、組込機器は、組込以外のシステムで必要とされる機械を制御したり、意識していなくても最も皆さんの身近に存在するコンピュータを制御する立場にあります。 自然な流れで、品質に対する要求が厳しくなる傾向にありますし、ハードウェアを活用した技術ならばエポックメイキングにもなりえます。 より多くのユーザーを想定した「ものづくり」ができなければなりません。 技術が人の暮らしを助け、誰もがその恩恵を享受できる世の中を作っていく、そのために品質や先端技術の追求など、弛まぬ努力が必要です。

みなさんが現在担当している業務内容について教えてください。

中田

お客様の日本国内や海外の各工場にある製造機器、ガスタービンやガスエンジンの情報を、ネットワークを通じ取得・診断をして解析することで、工場の運用性を高めています。 私はその中で、現在は保守開発を行っており、新規ツールや拡張ツールの開発、リプレースなどを担当しています。

名倉

3年ほど前から車載向けECU製品開発に参画しています。当初は電機メーカー様に常駐していましたが、開発の一部をアウトソースするプロジェクトが立ち上がり、現在はそちらに移って開発を続けています。 開発している製品は、モーターとモーターを制御するインバーターで構成されるISG(Integrated Starter Generator)と呼ばれるシステムで、自動車の加速時におけるトルクアシストや、減速時に無駄なエネルギーを電力に変える回生と呼ばれる役割を担うものです。 電機メーカー様との仕様調整やアウトソーシング部隊への入力となる基本設計を主に担当しています。 電機メーカー様が自動車メーカー様の要求を分析して仕様を作成されるので、ソフトウェアでの実現方法を検討して、資料化したものを開発担当のエンジニアに連係します。 仕様の不備を検出することや、改善点を提案することも求められており、必要に応じて仕様の見直しも要求します。

中川

現在は、列車の保安装置の開発に携わっています。 自分の業務の内容としては、お客様への要件定義からシステム設計やハードウェア設計の部分を任されています。 具体的には、お客様のこういうものを作りたいという要件に対して、自分で仕様を検討して提案します。電鉄会社さん各社に直接訪問してプレゼンすることもあります。 開発工程に入る手前の、上流工程と呼ばれる部分には全て携わっています。

仕事を進めていくうえで、困難な局面というのは、どんな場面でしょうか?
若手の立場から中田さんいかがですか?

中田

入社1年目の頃はまだまだ未熟で、与えられた仕事をきちんと期日通りに完成できなかったり、何度も確認してもらいに行ったりなど、先輩社員の方々に迷惑をかけたことも多かったです。 へこんでしまうこともあったのですが、何が原因でそうなったのかをしっかりと突き詰めて考えて、自分で解決できそうにないことは事前に相談に行くなど、本当に当たり前のことなんですがとても大事なことを優先的に行っていきました。 まず新人のうちは与えられた仕事をしっかり全うすることが大事なんだなと気づき、チームのためにまずは自分の仕事を優先的にするようにしました。 今ではそのうえで、余裕があれば自分にできそうなことを申し出ることで、チームに貢献しようと考えています。

リーダーの立場では、どうでしょうか?

白坂

組込チームは腕のある技術者が多いため、リーダーもよく突っ込まれます(笑) そういった点はマネジメントの立場ではしんどいですが、逆にしっかりしているメンバーばかりなので、マネジメントが楽とも言えます。 チームづくりという観点では、現在の良い状態に成長させるまでにそれなりの苦労はありましたし、「ローマは一日にして成らず」という言葉が相応しいですね(笑)

仕事をしている中での喜びや、達成感を感じる瞬間ってどんなことでしょうか?

中田

配属されて一番初めに感じた達成感は、とても小さいものですが、お客様向けに作成したツールを納品した時です。 初めて作ったものが人の手に渡り、役に立っているのを見てとても嬉しかったですし、ようやくプログラマーとしての自覚を持てた気がしました。 実際それはフィードバックを受けて改良版も作成したのですが、納品する前と比べてお客様目線で気づくことが増えました。

名倉

多くの組込みエンジニアの皆さんと同じだと思いますが、自分が開発に携わった製品を初めて店頭で見た時は本当に嬉しかったです。 新卒で入社して、最初の仕事で携帯電話の開発プロジェクトに参画することになり、初めて関わった機種を店頭で見た時ですかね。 でも、10年近く携帯電話の開発に携わったのに、関わった機種を自分で一つも購入しなかったのは後悔しています。記念に購入しておくべきだったかな。 現在開発しているISG(Integrated Starter Generator)が搭載される自動車は、記念に購入できるような代物ではないですから(笑)

中川

やっぱり自分が作ったものが世の中に出回ったり、HP上で運用が開始されましたと告知されたりしたときは、嬉しいですね。 どんなに難しい仕事でも、チームや会社の垣根を超えて多くの人に助けてもらいながら進めるんですが、そうやって困難な壁を乗り越えてリリースすることができたときは、達成感で感無量です。

エンジニアとしての今後の目標について、皆さんから語っていただけますか?

中田

まだ2年目で、仕事上の知識もまだまだですし、自分のキャリアの方向性なども決めきれていません。 いろいろな選択肢があるなかで、そろそろ決めていかなければならないのですが、今は与えられた仕事をしっかりと問題なく解決できるように一人前になることが目下の目標です。 また、キャリア選択でどういう方向性に向かったとしても、新しい技術や知識の習得や、モノができた時の達成感は、ずっと無くさずにいたいです。

名倉

MaaSや自動運転など車載を取り巻く環境は刻々と変化しており、自動車業界にもビジネスのスピード感が求められていますが、自動車の"命"を運ぶという役割は今後も変わらないと思います。 人の手に直接触れる製品を開発するからこそ、安全に動作する製品を目指して開発を続けたいと思います。

中川

自分の現在のキャリアとしてはプログラミングよりも上流工程に携わっているので、その部分をもっと極めていきたいと考えているのと、あとは後輩の育成や教育に注力していけるようになりたいと考えています。

最後にリーダーから、組込チームで求めている人材像について、お話しください。

白坂

組込の仕事は、お客様を含め、全体的にアカデミックな話題が好きな傾向があります。 ミッションの話で、努力が必要と言いましたが、努力だけでもダメで、その厳しさや難しさを楽しめて、技術の進歩を感じとり、モノが動くことに感動できる人でないと、しんどいと感じるはずです。 カッコよいだけの仕事がしたいとか、マネジメントだけしていたいとか、理論と口先だけで幅を利かせたいという人には向きません。胡散臭いと思われたり、間違いなく嫌われてしまいます(笑) 今いるメンバーは、好奇心と誠実さを兼ね備えた強者ぞろいで、お客様からもヴァイタルのメンバーは高い評価をいただいています。 ただ問題が1つあり、若手社員が少ない傾向にあります。一昔前は人気だった電機メーカーへの就職希望者が減っていることが何よりの証拠です。 これを解消するべく、チームとして技術継承を第一にスローガンを掲げており、しっかりサポートしないメンバーには、私から指導が入ることになります(笑) そんなメンバーに囲まれて、互いに切磋琢磨しあって仕事をすることが、自分にとって大きな肥やしになると考えられる、前向きで意欲のある人を求めています。 今現在は、車載ECUの開発がホットですが、ものづくりですから超大手メーカー様の製品を手掛けることが多く、ゆえにグローバルな製品にも携わります。 やる気と好奇心があれば、性別・学歴・国籍は問いません!